コロナ・パンデミックはいつ終息するのか?【個人的な見通し】

新型コロナウィルスに感染するのは怖いですが、長期にわたる社会隔離政策は個人にも社会にも大きな負担を強いてきます。

そこで、新型コロナウィルスが最終的にいつ、どのように終息するのか、個人的に考えてみました。

スペインかぜは終息に1年半かかった

パンデミックの先行事例として参考になるのがスペインかぜのパンデミックです。

スペインかぜは、1918年パンデミックとも呼ばれ、極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。1918年1月から1920年12月まで世界中で5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。

ウィキペディア/スペインかぜ

スペインかぜの世界的な流行は3回に渡ったとされています。

  • 第1波:1918年3月〜6月
  • 第2波:1918年秋
  • 第3波:1919年春〜秋

第1波の発生した1918年3月から第3波が終わる1919年秋までは1年半。

新型コロナウィルスも、スペインかぜと同規模の世界的な広がりを見せています。
流行が1年では終わらず、翌年以降も繰り返される可能性はあります。

ロックダウンは根本的な対策ではない?

2020年4月現在、感染が拡大する各国で取られている対策がロックダウン(都市封鎖)や移動制限ですが、実はスペインかぜでも同じ対策がアメリカで行われていました。

フィラデルフィアで感染者が確認されてからほどなく、ミズーリ州セントルイス市でも10月3日に最初の感染が見つかった。市の対応は素早かった。2日後にはほとんどの集会を禁じ、患者の自宅隔離を決断する。その結果、感染の速度は下がり、セントルイスでの死亡率(単位人口あたりの死者数)はフィラデルフィアの半分以下となった。

ナショナル ジオグラフィック/「早さ」と「徹底」がやはり対策の鍵、スペインかぜの教訓

下の図はセントルイス市での10万人当たりの死者数ですが、上記のロックダウン的対策を緩和した後に、一度死者数が急増しています。

つまり、1回のロックダウンでは流行が収まらない可能性があるのです。

イギリス政府のロックダウンの捉え方

ロックダウンは意味がないかというと、そんなことはありません。

ただし、長期的な戦略の中での、短期的な施策だと捉えたほうがいいでしょう。

そのように理解するために参考になるのが、インペリアル・カレッジ・ロンドン准教授、小野昌弘さんの下記の記事です。

イギリス政府は当初「集団免疫の獲得」を新型コロナウィルスへの対策としていましたが、後ほどロックダウン方式の社会隔離政策を開始しました。

これは一見すると当初の方針を捨てた方針転換に見えますが、小野さんによればそれは誤解で、イギリス政府は依然として集団免疫の獲得を最終的なゴールとしているようです。

では、なぜロックダウンを実施したのかと言うと、「集団免疫を獲得するまでにロックダウンを行わなければ被害者は40万人以上になるが、ロックダウンを行えば3〜4万人に抑えることができる」という専門家の試算が出たためです。

ただし、集団免疫を獲得していない状態でロックダウンを解除すると、再び感染が拡大する恐れがあるため、ロックダウンの実施と解除というサイクルを終息まで繰り返す必要があるということです。

ロックダウンを解除すると感染拡大が再開するというのは、スペインかぜでのセントルイスでの事例で見た通りですね。

池田信夫さんによれば、日本政府の方針も実質的には集団免疫戦略だということです。

集団免疫の獲得かワクチン開発が最終ゴール

では、いつまでロックダウンの実施と解除を繰り返せばいいんでしょうか?

小野さんによれば、

  • 有効なワクチンが使えるようになる
  • 感染が広がって集団免疫が成立した時

のいずれかだろうということです。

ワクチンの開発には最低でも1年半かかる見通しのようです。

集団免疫の成立時期の予想については、これから研究がされるようですが、スペインかぜが終息まで1年半かかったことが一つの目安になるのではないかと個人的には考えます。

つまり、いずれにせよコロナ・パンデミックの終息には1年半はかかるのではないか?というのが個人的な見通しです。

社会、そして個人はどこまでロックダウンに耐えられるのか?

4月7日に緊急事態宣言が出され、日本も緩やかなロックダウンに入りつつあります。
おそらく、この間に感染拡大は一旦収まるでしょう。

しかし、緊急事態宣言が解除された後に、再び感染が拡大する怖れはあります。
その場合には、再びロックダウン的な政策が取られる可能性もあるのです。

パンデミックが完全に終息するまで、1年半、あるいはそれ以上の期間、ロックダウンが繰り返される可能性も考慮したほうがいいでしょう。

特に今後、長期的な計画を立てる場合には、ロックダウンもあるという前提で考えたほうが良さそうです。

Action

今後1年半の長期的な計画は、ロックダウンが繰り返されることを念頭に立てる

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