下記の記事でデジタル・ディスラプションを生き抜くために、「ITの初歩的な知識の習得(プログラミングなど)」という行動指針を立てました。
初歩的な知識の勉強には、資格の取得がいいのでは?
そう考えたので、ITに関する資格を調べてみました。
IT資格の概況
ざっと調べてみると、ITに関する資格は次の4つに大別できるようです。
- 国家資格(情報処理安全確保支援士)
- 国家試験(情報処理技術者試験)
- ベンダー資格
- その他の民間資格
ITの国家資格・国家試験
情報処理安全確保支援士(セキスペ)
情報処理安全確保支援士はサイバーセキュリティ分野での国家資格です。
どうやらITに関する国家資格はこれのみのようですね。
情報処理技術者試験
これは経済産業省が行う試験で、厳密に言えば法的に定められた資格ではないようです。
4つのレベルと、12の試験区分があります。

上の図では試験名称の色がレベルを表しています。
- レベル1:紫
- レベル2:黄色
- レベル3:緑
- レベル4:ピンク
情報処理安全確保支援士のみ国家資格試験ですが、レベルがレベル4の情報処理技術者試験と同等ということで、まとめられているようです。
ITに関する民間資格
ベンダー資格
民間が認定する資格の中でも、特定のベンダーが自社の製品の関して設けているものをベンダー資格と言います。
有名なのはマイクロソフトがOffice製品ごとに設けているMOS(Microsoft Office Specialist)ですね。
最近ではアマゾンのAWS認定も人気が出ているようです。

その他の民間資格
民間資格の中には、下記のような特定のベンダーによらない資格もあります。
- ITコーディネータ(ITコーディネータ協会)
- 情報検定(職業教育・キャリア教育財団)
SE以外のスキルアップ・キャリアアップに適した資格
やはりITに関する資格はSE(システムエンジニア)向けのものが多くなります。
しかし、最近ではITを作る側・提供する側だけではなく、使う側(ユーザー)のITスキルアップも重要視されています。
例えば、浄書処理技術者試験のITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験はSE向けではなく、ITを利用する人向けの試験です。
一方で、ITをビジネスに経営的なレベルで導入できる人材の需要も高まっています。
そうしたITの戦略的な活用に関わる資格としてはITストラテジストやITコーディネータがあります。
ストラテジストへのキャリアパス
高度なITスキルの種類について参考になるのが、情報処理推進機構(IPA)が経済産業省と取りまとめた高度IT人材の類型です。

上の図の水色の部分が情報処理技術者試験のレベル4の各試験に対応しています。
水色の人材類型のうち、ソリューション系人材は主にSEが該当すると考えていいでしょう。
ITを利用する目的が決まって後、それを技術的に実現する人材ですね。
もう一つの類型である基本戦略系人材はITを利用する戦略や目的を策定する人材にあたります。
ITユーザーからストラテジスト、というのがSE以外のキャリアパスになりそうですね。
目標に合わせて取得するIT資格を選ぶ
まとめると、SEではない人間が取得すべきIT資格の基準は以下のようになるんじゃないでしょうか?
IT全般の知識を得たい
特定のスキルまで意識にはなく、ITに関する知識を全般的に得たい。初心者レベル。
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
特定の製品・サービスのスキルを高めたい
- ベンダー資格
IT戦略に関わりたい
- ITストラテジスト
- ITコーディネータ
IT資格に関するネクストアクション
上の基準を自分に当てはめてみると、今のところ、特定の製品に特化する必要は感じていないので、
- IT全般の知識の取得:ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験
- IT戦略に関わりたい:ITストラテジスト・ITコーディネータ
という選択肢になりそうです。
順当に考えれば、まずは初心者向けのITパスポート試験になりますが、SEとしての経験が浅くてもITストラテジスト試験に合格した人もいるようなので、こちらも検討してみたいと思います。
情報を集めて、受験するIT資格を決める
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